細く永くでピアノ
毎年のことですが、演奏会が終わると燃え尽き症候群のようになり、ひと月ばかり殆どピアノに触ることなく過ぎていきます。
素人がライブハウスでセッションする機会なんてなかなかないもので、私の先生は様々な体験をさせてくれるので、再開してから細く永くで早10年、いまも楽しく続けられています。
時季的なものもあって、春は優しい感じで、年末はポップなものから曲選びをしています。いま教わってるエチュードは、
たまたま映画で使われただけという経緯があるそうなので、別れの曲とは決めつけたくないねというのが先生との共通認識で、あくまで「美しい旋律の練習曲」と言っています。
4枚のうち1枚半のとこまで来ました。
最初は主旋律と左手で弾いてみてとのことでしたが、次第に、旋律を途切れさせずに和音で進んでいくんだな、ということがわかってきました。
同じコードの繰り返し、同じパターン2回、ここは転回形になってるだけで内外内外、などなど、構造がわかると興味深くて面白く、大丈夫、弾けますよとの言葉に支えられて練習にも熱が入るようになりました。
わ)うわ、指が届かない、むりむり、裂ける!
せ)左に同じ音があるので1つ減らしましょう
わ)助かった~
せ)ショパンには怒られるかもだけど(笑)
わ)もう死んでていないし
せ)笑
わ)ここも減らせます?
せ)そこは削れませんね
わ)しゅん
てな具合に進んでいってます。
愛の夢のときも、速く弾こうとしなくていいから、ゆっくり、自分なりの愛の夢を弾いてくださいと言われて気が楽になりました。
あの、ダーーーッって降りるところなんかどう転んでも速く弾けるわけがなく、6つずつに分けて練習、それを繋げる。本番では奇跡的にミスらず弾けました。はい、ものすごくゆっくり。
上手に弾こうとすると真っ白になってしまいますので、ゆっくりでいいから美しい旋律を奏でられるよう、またまた2年かけてぼちぼちやっていきます。
このくらいのペースが私にはちょうどいいのです。
細く、永く、楽しく。