ざらめ日記

ひらひら、へらへら、ふらふら

苺の食べ方

隣県産の新鮮な苺を買ってきた。

 

幼少の頃の私は、苺は畑から採って食べるもの、という認識を持つ野猿だった。

山奥の野原で柔道一直線ごっこに興じ、草むらで巴投げとかやっていた。

 

ちなみに、柿は木からもいで食べるもの、と思っているので、いまだお金を出して買うことに抵抗がある。

 

人影のない山奥の畑では、真っ赤な苺がいっぱい実ってて、収穫されずにピークを迎え、放置されてたもんだから、小腹を空かせた野猿軍団、何の抵抗もなく採れたて苺を腹いっぱい食ったもんよ。

 

そういう経歴の持ち主には、苺をわざわざガラスの器なんかに盛ったりして、お洒落にフロストシュガーを振ったり、練乳ぶっかけて汚く潰して食べるなんていう発想は、ない。

 

買ってきた苺はパックのまま流し台に置いといて、マグカップを洗っては一個洗って口に放り込み、お湯を沸かしては一個洗って口に入れ、を繰り返すうちに完食に至る。

 

幼少時から進歩したところは、この「洗う」という行為のみ。

その他、半世紀経ったいまでも何の進展もない始末。

 

苺はそのままがおいしいのよ。

ワイルドにまるごと食べるのが旨いのよ。

 

と、元野猿は思うのだ。

 

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